« 沖縄病 | トップページ | 西表島☆星砂の浜☆ »

2010年10月 7日 (木)

悪人

正義の次は悪人です。

だけど対極にあるものか1面だけでは判らないのが人間。

2006年3月から2007年1月まで朝日新聞の夕刊で連載された吉田修一の小説。

この間ほど夕刊が待ち遠しかった事はない、のめり込んだ作品。

これは映画化されるなと、勝手にキャスティングして読んでました。

清水祐一役は山田孝之(ハズレ)、清水房枝役は樹木希林(当たり!)

三面記事やワイドショーの片隅で見かけるような事件と、繊細な描写の人物達がリアリティーを持ってのしかかってくる。

悲しく切ない痛みを伴なって、苦しく重~い気分になるのだが。

人は誰でも幸せを希求し生きているのに、傷つけられたり傷つけたり、大なり小なり犯罪になり得ないが罪を犯してはいないのか?

法を犯さないまでも誰もがどこかに悪の部分を持っていて、犯罪者であっても殆ど善の部分を占める事もあるのではないかという問いかけ。

理不尽、不条理、犯人の叶う事の無い幸せを願う矛盾する感情に翻弄されそうになる。

映画化されたものの思い切り膨らませたイメージと違うとガッカリなので迷ったけど、

これは一人で集中して観たかったので、ぽっかり時間ができたので再び美浜のシネコンへ。

灯台はよりどころとしても得られなかった母性の象徴?

う~ん、時間が短すぎる。丁寧に描写して欲しかった場面がはしょり過ぎ。

深津絵里がモントリオール世界映画祭で受賞しただけに、迫真の演技で馬込光代の実像は理解度が増した。

その分、いつもの陰のない天真爛漫な笑顔の二枚目キャラの妻夫木は封印した演技だったけど、顔立ちゆえに薄幸さがイマイチ.....。

判り易い悪人役の皆さんはどっぷり憎まれ役を演じてて良かった。

だけど房枝のせりふに「ほんまに.....」は、ないでしょ!ない!ない!関西弁は!

「ほんなこと」か「ほんなこて」か「ほんなこつ」でしょ!

長崎弁、佐賀弁、福岡弁に其々監修、指導がつきながらこれを聞き逃すとは....しかもごちゃ混ぜ。

長崎~福岡で生まれ育った私としては白ける。

着の身着のままで逃亡し灯台に隠れ住み、光代はすっぴんなのに、祐一は髭が伸びないとか。

原作を画にするからにはリアリティーに欠けると白ける。

佐賀の呼子で罪を告白するシーンは現代美術家の束芋さんの挿絵のイカがそのまま強調されて原作と繋がれましたけどね。

« 沖縄病 | トップページ | 西表島☆星砂の浜☆ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1388353/37237328

この記事へのトラックバック一覧です: 悪人:

« 沖縄病 | トップページ | 西表島☆星砂の浜☆ »